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豊かな自然に囲まれた場所、入道崎

キラキラ輝く海と穏やかな草原が広がっている男鹿半島北西端にある岬、入道崎。
ここは、古くから、日本の自然の美しさを感じることができる場所として、沢山の方が足を運ぶ場所です。

入道崎には、白黒の縞模様でできた灯台があり、その灯台と緑が広がる草原、紺碧色の海、透き通った青空が、景観として一体となり、その場にいるだけで、自然の中で贅沢な一時が過ごます。

ここの場所は、北緯40度線上にあり、北京、ナポリ、マドリード、ニューヨークなどの主要都市とつながっていて、それを示すモニュメントもあります。

北緯40度線上にあるこの場所と世界が繋がっている。少し大袈裟かもしれませんが、自分がいる場所と世界を想像し、入道崎の大自然の中で少し感覚的に自分と、世界という単位で向き合える場所かもしれません。

今回はそんな自然に囲まれた場所、入道崎でヨガをしてみます。

自分と自然、溶け込むプロセス

青空の光が射す中、海岸沿いの草原にマットを敷き、インストラクターの指導に合わせてヨガがスタート。

インストラクターが行うポーズとそのポーズに合わせた呼吸を真似しながら、ヨガをしていきます。

目をつぶりながら、ヨガのポーズに集中していくと、聞こえてくるのは、海から聞こえてくる波の音、ときおり波が岩に砕けて、少しだけ大きい音も聞こえますが、大抵は穏やかで心地よい音。

そよぐ風の音も耳に入り、後ろからは草花がこすれあう音が聞こえ、目をつぶれば森にいるかのような気持ちにもなり、自然と顔が緩んでいきます。

ヨガという「自分と向き合えることができるアクティビティ」を、天井のない空間、海や山、草原などの自然に囲まれた中で行うことにより、人間の五感もより繊細に感じることができます。

ヨガのポーズをしながら、全身の力を抜いて、深く息をはく。そして、新しい空気を肺にいれる。

難易度の高いポーズをするかは重要ではなく、自分の心の中にある静寂を見つけ、それをどれだけ自然と調和できるか。

それをしていくには、呼吸という単純で人が生きていく中で必要不可欠な動作をヨガをしながら入念に意識していきます。

呼吸とは生きていること。
ヨガを通じて呼吸を整え、新しい空気を体に入れ込み、本来の自分とは何か、そんな問いもヨガをしていると自然に浮かんでくるかもしれません。

自然とのつながりを取り戻す

元々「ヨガ」という言葉には「つなぐ」という意味があるとされています。今回は大自然の中でのヨガを満喫し、自分自身と向き合い、目の前に広がる自然と自己をつなぐアクティビティを行いました。

日常ではなかなか心も身体も開放的になる瞬間というのは、そこまで多くないと思います。
そんな時は、日常から離れて自然の中で身を置くことによって、新しい気づきや大切なものを得られることができるかもしれません。

ここ入道崎で、朝起きたばかりの固い身体を朝日を浴びながらヨガでゆっくりとほぐすのもよし、鮮やかに空と海のコントラストが刻々と変わっていく夕日を見ながらヨガをするのもよし。

男鹿の入道崎がもっている魅力、それはただ光景を楽しむだけはなく、アウトドアのアクティビティを通じたり、何かを体験することによって、新しい魅力が醸成していきます。

男鹿半島という大自然の中でヨガを楽しむ。
それは男鹿半島に来る人が、ゆったりと、自然に溶け込んでいくようなプロセスを味わえる、新しい手段になるかもしれません。